10月

1999年10月

ススキ (イネ科) 高野龍神スカイライン

常日頃は雑草・荒れ畑の代名詞芒、 この時期彼らは秋の「野」の主役となる。

百の姓(かばね)と書いて「百姓」、姓とは職業を指すらしい。 大いなるそして豊かな自然と、ある意味対峙し百種類にも及ぶ(技能・技術の)職能を以ってして、自然との共存共生共栄を試みて来た日本の農業者、と現東京農業大学学長 進士五十八先生。

過去「百姓」 と、謂れの無いある種の蔑視を含みつつ呼ばれてきた農業者。 はて?「百姓」は今、差別語なんだろうか、農業に限らず自然との共生共栄は次世紀の大きなテーマ。「百姓」と呼ばれる事が光栄と感じる時代へ移ろうとしている。

リュウノウギク (キク科)

「竜脳菊」と称する。

花の少ない晩秋花壇を、黄と白色に彩るクリサンセマム(ノースボール)の近縁種らしい。

葉を揉んでみるとヨモギと、樟脳と、
漢方胃薬を混ぜたような強い匂いがする、悪臭ではない。葉の裏には独特な白色の短毛が密生しているため、白っぽい。

豪華でも饒舌でもない、素朴で可憐でありながら、したたかな強さを感じさせる花である。

リンドウ (リンドウ科)

「竜胆」と書く、苦味健胃薬。茎は紅紫色を帯びる。

日当たりの良い、晩秋の草地に比較的群れて咲く。

根を陰干しにして、煎じて飲む。

ヤマトリカブト[キタヤマブシ?] (キンポウゲ科)

ヤマトリカブトと思い込んでいた。

調べてみるとトリカブト属トリカブト亜属は微妙な違いから50種以上に細別されていた。
花柄に開出する毛が密生している、キタヤマブシか?

数年前保険金殺害事件で、図らずも悪名をはせた。 アルカロイドの一種でアコニチンという猛毒を含む有毒植物。

期せずして悪名高く成ってしまった花だけれど、花には何の責任も無い。山野から花がメッキリ少なくなるこの時期、疎林に、余り群れることもなく咲くこの花は孤高で、また妖しくも高貴な雰囲気を辺りに放っている。

 

ヤマトリカブト リンドウ リンドウ

ミョウガの結実

恥ずかしながら冥加の結実を見たのは初めて。独特の香りが妙に嬉しい冥加、 食べ過ぎると物覚えが、悪くなるとも言う。
この近辺には古くから怪力「冥加の次郎作」なる伝説がある。壇上伽藍金堂の棟木の上下云々・…少し詳しく調べて、また機会を改めご紹介しよう。

センブリ (リンドウ科) 「当薬」

千回振り出してもまだ苦い処から
「千振」、また苦さの余り千回身震いするからとも言われる。
健胃整腸の民間薬、日当たりの好い所に群れて咲く。

アキノキリンソウ

マユミ オトコヨウゾメ
         
1999年10月

 

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