7月

高野山上

 

1999年7月

 『祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響きあり。沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色、盛者必衰の理を顕す。』ではじまる平家物語、登場するサラソウジュ、本来はインド原産のフタバガキ科の沙羅樹を指すそうで、釈迦入滅の地に二本植えられたとする伝説が有るそうな。
が、熱帯の木が日本にある筈も無く、何時の頃からか日本ではナツツバキにこの名前を当てている。


山上の寺院でも大切に植栽されている所が多い。気品に満ちた純白の花を付けるも二三日で落花してしまう、その儚さ、危さがなんとなく日本人の琴線に触れる樹である。


地元では、この木と同科同属で高野龍神スカイライン沿いによく見られる、ヒメシャラ、ヒコサンヒメシャラそしてリョウブ科リョウブをその幹肌がきれいで滑らかなところから「猿滑り」と呼んでいるが 、庭園樹サルスベリ(百日紅)はミソハギ科中国南部原産。

ネムノキ ネムノキ
ネムノキ ナツツバキ(沙羅の木)
昨秋の大型台風で奥の院参道の大杉が相当数なぎ倒された。大人が手を伸ばしても数人必要な大杉である。これほどまでに酷く被害を受けたのは記憶にない。懸命の復旧作業で今はもうすっかり片付けられ、切株がその凄まじさを物語っている。石畳の参道のすぐ脇、きれいに根元から切断され、そして現れたでた数百年の時。どんな気持ちで指し込み始めたのか、年輪の裂け目のお賽銭が、何とも不思議でユーモラス。
大門の仁王 アジサイ咲く山上の表玄関 大門
弁天嶽登山道入り口 雨の弁天嶽(モミ-ツガ原生林)高野山駅道
アジサイ (淡青紫)恵光院 アジサイ (七変化)一乗院 アジサイ (淡赤紫)普門院

アルカリ側で紅色に、土壌の酸度で花色が変わるアジサイ。「雨」と「寺院」と「アジサイ」と、何と無くしっくりくる取り合わせ。アジサイは花期が長く(高野山では7〜9月)、病害虫の心配や手入れも余りかからないので、公園緑地や広い庭園では大変ありがたい庭園樹。
アジサイの母種であるガクアジサイ、花序の周辺に大きな修飾花(中性花)をガクブチ状につける。修飾花ばかりに変じたものがアジサイ。豪華さはないものの風情や野趣があり、純日本庭園や茶庭ではガクアジサイや野生小型種のヤマアジサイ、アマチャなどの方がが尊ばれるようです。

同科同属の樹木として高野山ではノリウツギ、ヤハズアジサイ、ヤマアジサイ、コアジサイ、ガクウツギ、コガクウツギ、ゴトウヅル(ツルアジサイ)等が周辺林地に見ることが出来ます。

ガクアジサイ一乗院
ヤマアジサイ光の滝 ツルアジサイ(ゴトウヅル) イワガラミ
テイカカズラ テイカカズラ テイカカズラ
ホタルブクロ オカトラノオ ヤブニッケイ
コウヤボウキ ナガバノコウヤボウキ ハナノキの腐朽にヒラタケ
ヒラタケ と オオギセルガイ コフキサルノコシカケ コフキサルノコシカケ
イブキジャコウソウ イブキジャコウソウ イブキジャコウソウ と ミツバチ

 

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