5月

 

 

高野山周辺で自生または植栽された野生種の桜は、ヤマザクラ、ケヤマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、ウワミズザクラ、イヌザクラ。花が総状に付くウワミズザクラ、イヌザクラを除く4種をひっくるめて地元では山桜と呼んでいるようです。江戸時代後半に作出されその後急速に全国に広まった栽培種のソメイヨシノは葉に先立ち開花しますが、原生種の山桜類はは葉と共に開花します。

ヤマザクラ、ケヤマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラは一見いずれもよく似ており違いはわかり辛く、またサクラ類はその生育地により個体差も大きいので一層区別を困難にしています。それでも良く観察してみると花色や開花の時期幹の色が微妙に違います。

4種のうち個体数が多いのはヤマザクラとオオヤマザクラ、分布が重なる地域が多いのですが、ヤマザクラは日本列島の南半部低山平地部、オオヤマザクラは九州を除く日本列島〜朝鮮半島とやや北方系で標高の高い地域に分布しております。オオヤマザクラはヤマザクラに比べ花色が濃くやや大きな花が咲きます。花の無い時期の区別点として、オオヤマザクラは芽が著しく粘ると言う点、樹皮が黒味を帯びた紫褐色であると言う点が上げられます。


ケヤマザクラ は葉や葉柄に毛があります。
カスミザクラは他の3種と異なり開花時期がかなり遅いようです。また葉の裏が白身を帯びず、幹肌が灰褐色なので区別できます。

金剛峰寺前 大ケヤキの芽吹き オオヤマザクラ
六時の鐘 里桜(関山系) カスミザクラ
ホンシャクナゲ 開花 ザイフリボク(一名シデザクラ)開花  
5/6 旧正御影供 奥の院御供所 5/5 金剛峰寺前 御逮夜 露店 御逮夜 総持院前
御逮夜 対面桜 御逮夜 五段花 御逮夜 根本大塔
御逮夜祭りの準備 御逮夜祭り  御逮夜祭り
   
199905F

 

 

  5月

石楠花は高野町の「町花」。
かつては周辺の原生林に沢山自生してたのでしょうが、生産林や二次林が幅を利かせている昨今自生を見ることは少なくなりました。それでも奥高野と呼ばれる野迫川や護摩壇山周辺の深山にはまだまだ自生しており、山霧漂う中この時期、とてもこの世の物とは思えぬような不思議で幽玄な雰囲気をあたりに醸し出しております。
冬の寒さの厳しく常緑広葉樹の少ない高野山、山内塔中寺院では庭木として古くから珍重され、高さが5mにまで達するような老大木も有ります。この近辺で普通「石楠花」と呼ばれている種類は、葉の裏に褐色の綿毛を密生するツクシシャクナゲと、その変種で、若い葉には有るけれど後に短い毛だけになるホンシャクナゲの2種を言います。栽培農家では後者を「ナゲ」(無毛?)などとよんだりもして、コウヤマキとならび特産品として露店売りされています。

純白の花を咲かせるシロバナホンシャクナゲは大変珍しい希少種。

5/14 ホンシャクナゲ

ホソバシャクナゲ

ホンシャクナゲ シロバナホンシャクナゲ

シロヤシオは別名五葉ツツジともいい五枚の葉が、短枝先端に輪生、護摩壇山周辺林下に自生を見ます。

ヤハズソウは日当たりのいい瘠せて乾燥気味の路傍にごく普通に見られるマメ科の植物。他の雑草が生えにくいところに群生し、あまり草丈が大きくならないので、まるで緑の柔らかいジュウタンのようになっていることが多く見かけられます。

シロヤシオ(五葉ツツジ) ヤハズソウ  
5/12 ドイツスズラン センダイハギ マイヅルソウ
   
199905M

 


  5月

5/29 ハマナス 滝石組

カイナンサラサドウダン

 

カイナンサラサドウダンはサラサドウダンの一種、近畿や四国地方に分布しています。野迫川や護摩壇山周辺ブナ帯の尾根筋付近のごく限られた所に自生を見ます。成長が遅く老大木は大変珍しいですが、大峰山系や大台ケ原では高さ6〜7m胸高直径0.4mにまで成長したものを見たことがあります。この時期樹冠全体に総状花を付け見事と言うほかありません。
繁殖は実生、そして挿し木、取り木が比較的容易なのですが、成長が遅いので背丈ほどに成長するのに15〜20年を要します。大変庭木としては有望な木ですが、平地部で熱気の抜けない場所では生育は困難なようです。西日の直射しない風通しの良い所では植栽は可能です。

ハマナスは北海道から山陰の海岸に自生する海岸性の低木、寒冷地の庭木としても利用されています。
尾瀬沼が有名なニッコウキスゲ。
特に 愛知岐阜の両県にまたがって分布する別名「なんじゃもんじゃの木」と呼ばれる面白い名前のヒトツバタゴ。
以上ははいずれも当園栽培品です。

ニッコウキスゲ モチツツジ
ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ) 新緑のイタヤカエデ
ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ) ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)
   
199905L

 

 

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